不思議な気分です。
良くも悪くも、予想していたことが全て当たっていて。 素晴らしい映像でした。 皆イメージどおりで、可愛くて、カッコよくて。 背景も、小物のデザインも、本当に素敵で。 でも、心配していた脚本が。脚本が本当にやばくて。 あぁ、どうしよう、どこかで軌道修正をしてくれ頼むからと思いながら2時間、すさまじいスピードで駆け抜けていきました。 東京の試写会と、バイト先の業務試写で、今のところ2回観ていますが、まだ心の整理がつきません。 本当なら怒っているはずです。 どうしてあんなものにしてしまったのか、もっとなにか方法が無かったのかと悔やみきれない気持ちでいっぱいになっているはずです。 なのに、怒りよりも、なんだかただ呆然としてしまうんです。 呆然としながら、あの映画が私にとってどういうものなのかが、まだつかみきれないのです。 ちゃんとした感想は、ちょっと落ち着いてから書こうと思います。 とりあえず気になったことを忘れないように箇条書きしておきます。 ・トローンの「カァッツ!」に笑った ・矢島晶子はゲーム版のワタルだろー ・ミツルがいつ皇女を「エデ!」と呼ぶかハラハラしたなぁもう ・前田真宏パートになってからとたんにレイアウトが良くなった気がする。監督やればよかったのに。 ・絵が前編において安定してたのは千羽由利子のおかげかな。ファンになりました。 ・ラストはエヴァっぽいなぁ。退魔の剣とか女神とか。 ・大松さーん!原作読んでない人にはあれじゃなにがなんだか。 ・カメオっぽくていいからロンメルさん出してほしかった。 ・キキーマとミーナの存在感が・・・ ・カッツの存在感が・・・ ・トローンがカッツに敬語を使ってるのはどうかと思う。 ・ミーナの過去をあんな中途半端にして・・・シグドラも十分半端だけどさ。 ・吉田玲子は何をやってたんだ。何をやってたんだ。 ・家に帰ったらちょうどやっていたホスト部を見たら、ブレイブよりもずっと映画的に昇華しているので泣けてきた。あぁ・・もう。 と文句をだらだら書きましたが、ミツルの描写が原作よりもずっと細かいところはすごく良かったと思います。 ワタルとの会話の中で少しずつ距離が縮まっていく二人の描写も、よく出来ていて。 ミツルの表情が本当に生きているようにころころ変わっていくのが、何よりも彼の心情をよくあらわしていた。 そしてラストの、氷の壁を作るシーン。 あのシーンだけは、脚本・演出にも感動しました。 氷の壁を作り、それを叩いてミツルに謝るワタル(松さんの演技が素晴らしかった)、そして複雑な表情でその声を聞くミツル。 二人の関係、気持ち、状況を、綺麗な形で表現できた場所でしょう。 あと、黒ワタルを受け入れるシーン。 あそこは、脚本には文句たらたらですが、優しい演出と、作画の丁寧さ、そしてなによりも松たか子の素晴らしい演技のおかげで、とても素敵なシーンになっていました。 「だってお母さんが!」は、言ってることはめちゃめちゃでも、声と表情が本当に苦しそうで、つらそうで、そのおかげで直後の抱きしめるシーンと青空がすごく優しく感じられました。 脚本の文句を言うと、黒ワタルはお母さんの心配しちゃいけないのでは・・・と。 黒ワタルはお父さんへの憎しみが膨らんだものなんじゃないのか? だから病院の窓に映ったんじゃないのか?ていうかあんな一瞬じゃわっかんねーよ。 そしてラストの、原作既読派にとっては大どんでん返し。 正直言って、物語的には一番やっちゃいけないことだと思いますが、まぁあれはあれでいいんじゃないだろうか。 というか、原作はあそこまでの劇的なドラマを経たことによってミツルの死に意味が出たのであって、映画のあれじゃミツルの死はほぼ無駄死に。 中盤、映画を観ながら、あぁこの演出ならミツルは死なないかもーと思いました。だってあまりに軽いから。 とにかく、映画のミツルは生き返っていいと思います。 ただ、アヤまで生き返るのは・・・。 ワタルの家庭は元に戻らなかったのに、ミツルはアヤが生き返って、円満・・・とかってナシだろう。 ミツルだけ生き返るならまだわかるけど・・・。 會川昇ならこういうのは上手いんだろうな。等価交換・・・。 あぁあと、名前を上で呼ぶか下で呼ぶかを気にするのって脚本家だけだと思うんだけど。 気にしない人はほんと気にしない、私は全く気にしない。 ミツルが死に際にワタル、と呼んだだけではっとするのは微妙すぎる。 そういうのをわかってないっていう脚本家は一体なんなんだ。 まだまだ書きたいことは山ほどありますが、また今度。 というか日本語が相当おかしいですねこの文章・・・ そしてだんだん興奮してくるのがよくわかる。
by yuzukkoaiko
| 2006-06-30 00:08
| ブレイブストーリー
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