市川昆物語

最高に幸せな時間を、過ごさせてもらった。
岩井俊二監督の新作映画、  「市川昆物語」。
台詞というものは一切なく、人間がしゃべる場面は最後、撮影中の市川昆監督の発する「スタート」「カット」。

しかしこの作品、
愛と、
ユーモアと、
尊敬に、溢れている。

岩井俊二の映画は、湖に浮かぶ小舟のようだ。
観客はゆったり揺れる舟に身を任せ、至福の時を過ごす。
美しい風景、やさしい水の音、向かいに座る愛しい人。
その小船は、観客に教えてくれる。
世界は、いとおしいものに溢れていることを。
悲しみが自分を包み込んでしまうことが時としてあっても、本当はそこにはたくさんの素敵なものが溢れている。

しかしこの映画、ある意味では岩井監督から市川監督への
「Love letter」
なんじゃないかと
ちょっと思った  (笑)
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# by yuzukkoaiko | 2007-01-30 23:23 | 映画批評

実は5話くらいで切ったんだけどね

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クランプむり。

画像アリの場合はやっぱ縮小して表示がいいなあ・・・どうやるんだ?(タグ打て)

アニマクスでやってたぬ~べ~劇場版を観た。おおおおもしろ!
東映まんが祭りの時代の、なんかこうぬるまったい感じが伝わってきた!
なんの脈絡もなくゆきめチャンが現れて適度に重要なアクションを起こすものの完全スルーされてそのままエンドロールまで登場しないなんていういかにもキャラ映画なかんじのストーリー展開が・・・イイ!!
ぬ~べ~はショタもロリも美青年も美女もラブコメもジャンプ的ライバル関係(ちょっとホモっぽい)もみーんな内包してるところがすっごいなあ!現代漫画のGODだね!(ある意味)
そしてどんなに無理のあるかんじのラストも、エンドロールにB’zの曲が流れるとなんかもう全部良い感じに思えてくるのが不思議だった・・・。キャラ映画というか、イベント映画というか、そういう点ですごくまとまっているもののような・・・そういえばコナンもそんなかんじな気がする。B’zの曲を聴いて映画館から出れればそれで幸せ、みたいな。
さんざもっぱら最近アニメのマスメディアとしての役割がとか社会的な役割がとか考えてるのに、やっぱりこういうキャラ映画もどうしようもなく好きなんだよなぁ。あぁぬ~べ~ほんと面白い。
ちなみに作画監督はワンピースで30分まるまる一人で原画を描くという暴挙をちょくちょくやってのける超人横次氏だった!あとワンピキャラデの小泉さんも原画にいた。96年の映画だから、丁度ワンピの準備期間ぐらいだったのかな。
細田さんとか山下さんはいなかったのが残念・・・スラムダンク劇場版観るっきゃないのか。でもどうせ観たって担当箇所わかんないし・・・(笑)

ファイテンションデパートも今日初めて観たけどやっぱり蛙男氏は天才じゃないかとおもった。劇場版楽しみ。

あと「MIND GAME」を録画しながら大ラスだけ観た。あぁもうすごすぎて死にそう。
ケモノヅメのDVD発売するようで、全力で安心!!小林治演出回!!


関係ないけど
新世紀エヴァンゲリオン 続・使徒XX A-15 アラエル-XX (ノンスケールPVC塗装済み完成品)
/ Wave
だめだ・・・やっぱりこれまじ欲しいまじ欲しい
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# by yuzukkoaiko | 2007-01-30 01:17 | その他アニメ

芝山ゾロリ最終回、三年間総括

・・・最終回。
正直なところ、やっと終わったという気持ちが大きい。
こんなことを言ったら本当に失礼だし、自分が本当にゾロリが好きなのかわからなくなるのだが、終わったことだし、もう洗いざらい正直なことを書いておこうと思う。

前半では絵本一冊分を30分に凝縮してストーリー、作画共に映画並みのクオリティで進めていた一期。だが、後半は続投が決まったことで残りの原作ストックを二期に残すため、一冊分を二週に分けるようになり、前半ほどのテンポの良さはなくなったものの、そのぶんスタッフの個性が出るようになり、ガオン関連の話のような、アニメオリジナルの素晴らしい話がたくさん出来上がった。
私はゾロリ一期を一年間見て、スタッフ一人一人の独立した個性の魅力に感心させられた。TVアニメには、原作が無くてもここまでの作品を作ることが出来る、素晴らしい人たちがたくさん携わっている。そのことを知って、私はすごく嬉しくなった。自分が幼い頃からこんないい年になるまで一生懸命見ているアニメというものにも、とても誇りを持てるようになった。
本当に、本当に感謝をしている。この「かいけつゾロリ」という作品は、私の中で本当に大切で、暖かくて、嬉しくて、どうしようもなく愛しいものになっているのだ。

だからこそ、二期から製作会社とスタッフがほとんど変わり、それによってゾロリの世界がどんどん変化していくのがとてもつらかった。
二期以降のスタッフがどうしてアニメ的な派手さばかり追い求めるのかさっぱりわからない。
ゾロリ一期のシリーズ構成の関島真頼は、ゾロリ終了後は「ゼーガペイン」でシリーズ構成を担当した。このアニメは、序盤はアニメ的な地味さから人気が出なかったものの、数多くの複線や秀逸なストーリー展開で段々と話題になり、いまや2006年のTVアニメシリーズでハルヒと並び称される名作と言われるものになった。
一期のゾロリには、根底で一貫して通される一つの主張があったように思える。
世間からはぐれた者たちの魅力。決してグループの真ん中にいなくても良い。数多くの人に理解されずとも良い。自らの心に夢と誇りと優しさを持ち生きているゾロリ達の魅力は、観る者に安心感と勇気を与えてくれる。
それは、格差社会や「勝ち組」「負け組」などという言葉が流行する今の世の中に必要な主張なのではないかと思うのだ。

誰かが言わなければいけない。
完璧でなくてもいい、失敗ばかりでもいい、失恋ばかりでもいい、お金持ちでなくてもいい。
バカにされてもいい、友達がつくれなくてもいい、頭が悪くてもいい、死にたいほどつらいことばかり起こる毎日だっていい。
どうして自ら命を絶つなんてことをしてしまうのか。

両親に対しての大きな大きな感謝を持っていれば、理想の自分に到達していないうちに天国の両親に会いに行くことがいかに申し訳ないことかわかるはずだ。
ゾロリは一期の49話で諸々あって天国に行き、亡くなったママさんに会うものの、
「ゾロリちゃん、夢を叶えたの?どうして夢をかなえないうちにこっちへ来てしまったの!」と、怒られてしまう。
ゾロリだけではない、多くの人々は自分をこの世界に存在させてくれた根源の両親への大きな感謝を持っているはずなのだ。

理想の自分になるというのは、果てのない夢である。死ぬまで果たされないのかもしれないし、死んでも果たされないのかもしれない。
「自分のお城をもちたい」「綺麗なおよめさんがほしい」「いたずらの王者になりたい」
ゾロリにはたくさんの夢がある。その夢をかなえるためにたくさんの失敗をする。
「でも俺様はくじけないぞ!見ててね、天国のママ!!」
これがゾロリの口癖である。
人は一人では生きていける。それではあまりに寂しい。
しかし人は一人でしか生きられない。誰もが孤独なのは当たり前のことであって、何かに依存して生きる人間がいかにおろかなものかというのは近年のカルト宗教の起こす事件をとってみても明らかだ。
ならば人間はどのように生きればいいのか。

それを、ゾロリは知っているような気がする。
ゾロリを見ていて、なんとなくそんな気がしてきた。
ここで非常にあいまいな表現になっているのはもちろん私自身がそんなトンデモ発言を確証を持ってすることができないからであるし、今私が抱えている仮の答えを正解だとも思っていないからだ。
せめて60年後くらいにこの文章をもう一度読んで、そのときにここの場所を訂正して自信のある発言に変えようと思う。

ここまできてとりあえず自信を持って言えることは、私がゾロリをもんのすごく好きだということと、当初書こうと思っていた二期以降のゾロリ批判がほとんどできなかったなあということである。
長くなったけど、これが私から、ゾロリの三年間への感謝状・・・ということでっ





かいけつゾロリDVD−BOX/BIBA-9205かいけつゾロリDVD−BOX/BIBA-9205
¥26,040

とりあえずCM!!!(笑)
一期のDVDBOXでふよ~!!
私も買いました。(トリビアのED風に)
あぁでもやっぱりノンクレジットOPED付けてほしかったなあせめて小林治のやつだけでも・・・・


山寺宏一(ゾロリ)/ゼッコーチョー!/GBCL-1005山寺宏一(ゾロリ)/ゼッコーチョー!/GBCL-1005
¥1,000

あぁこれまだ買ってないから買わなきゃなあ!!
あと実は一期のOPもちゃんと買ってないから買わなきゃ。
いやあまだまだ私のゾロリレジェンドは終わらないね・・・・


劇場版 まじめにふまじめ かいけつゾロリ なぞのお宝大さくせん
/ ハピネット・ピクチャーズ
劇場版。私は好きじゃないけど・・・とりあえず、映画にもなったんだなあという感慨にふけりたい(笑)





あとどなたかがyoutubeに一期の名シーンをあげてくれてるのでリンク!
http://www.youtube.com/watch?v=zvQ4D8tqGiQ
http://www.youtube.com/watch?v=zKyT6bobkYw
http://www.youtube.com/watch?v=AB6Et4yxvKo
それと一期のOPED。どれも本当に素敵すぎる。
http://www.youtube.com/watch?v=a6tSXIqi99c     (高橋亨のOP)
http://www.youtube.com/watch?v=n_qUlUAYFO4    (小林治のED)
http://www.youtube.com/watch?v=vD12d38a5jc    (小林治のED2)
http://www.youtube.com/watch?v=sJMla0tysA8     (監督の錦織さんのED3)
http://www.youtube.com/watch?v=Pu43gZR0KkM   (毎回絵が変わったED4・・・ほんとこれ見てると泣けてくる・・・。)

youtubeはやっぱりこういうふうに宣伝材料として使うには便利だなあ。
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# by yuzukkoaiko | 2007-01-29 11:25 | 「かいけつゾロリ」

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「ネギま!?」のEDは可愛いなあ。
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# by yuzukkoaiko | 2007-01-25 14:40 | ブレイブストーリー

調子に乗って

どんどんアップ。
無駄にでかい。でもアップ。

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今川泰宏版ジャイアントロボ。
ぎゃあ銀鈴さんひだりあしが!でもアップ(うるさい)。ゴミくらいとればいいのに。でもア(もういい)
片山一良の絵はいいなあ大胆で。

ジャイアントロボ THE ANIMATION ~地球が静止する日~ GR-1〈プレミアム・リマスター・エディション〉
/ アミューズソフトエンタテインメント
ISBN : B0002RN7U6



さとうふみやの「鉄人奪還作戦」購入。うーん、さとうふみやの絵はどうも苦手。
でも横山先生へのとてつもないリスペクトとまっすぐな愛を感じました!幸せです。
竜作兄貴の活躍っぷりもそうだけどそれより健二の目立たなさに笑いがこみ上げてきました。だってあんなさりげなくひとコマひとコマの端っこに村雨健二がいるなんて!おっかしい!!
あの正太郎の短パン+長コートっていうのは、コートの前を閉めたら完全に不審者だよなあとおもった
鉄人奪還作戦
/ 講談社
ISBN : 406372252X





まったく関係ないけど1月22日の「僕の見た秩序。」のネタがものすごい面白かった。
いやーもうじわじわくるわこの笑い・・・きょうのわんこっ!!
http://www.dfnt.net/t.html
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# by yuzukkoaiko | 2007-01-22 22:40 | その他アニメ

最近のスキャナってすげえ

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一話はちょっとアクションの元気が無かったような。
二話は見逃しました。
okamaだいすき!画集どうしようかなあ
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# by yuzukkoaiko | 2007-01-21 20:56 | その他アニメ

*(?)/追記/私信

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亘に言わせてみました

===追記
お久しぶりです。10日も書き込みしないで何をやっていたかというと散文のネタを考えていました。もう全然正月じゃないよ!

ところで昨日ミクシィの足あとを見てみたら、よく聞くラジオ番組(正確にはポッドキャスティング番組)「石川・ホンマ・ぶるんのbe-side your life!」のハガキ職人さんの名前が!!えぇ、たしかにこの間この番組のコミュニティ検索したりしたけど、たったそれだけであのハガキ職人さんがここにたどり着くなんて・・・・ミクシィ恐るべし!!
なんかひとつでもこの番組の記事書いておけばよかったなぁと後悔・・・うぅーほんと大好きなんですよこの番組。すごく面白いのでラジオ好きな人、ポッドキャスティング聞ける人は是非。

今日の奇士の漢神は「愛」!私の下の漢字!
「愛」なんて今じゃ普通に使っちゃうけど、この文字が出来た時代や、この天保の時代にはとても悲しい意味も根底で内包していたんだろうな。後ろを振り返る人の姿に心という文字。深い。
しかしこうやって現在使っている「漢字」を、天保の時代の「史実」、そして漢字の「起源」に絡めてドラマを作っていくっていうのは面白い。歴史とは現在まで貫かれる一本の線である、とは昨日買った雑誌「わしズム」に書いてあった言葉。こうやって過去と現在を結ぶ表現方法も十分有り。

「わしズム」のよしりんのコラムに、「戦争論の読者には誤読がある」と書いてあってドキっとした。確かに誤読だらけだ。
よしりんの作品を読んでそれについて発言するためにはよしりんと同じくらい新聞や参考文献を読み、理解してからじゃないと危険なはずで、自分は全然それが出来ていない。たまあに新聞読んでるだけで(しかも朝日新聞)。なんとかせねばとは思うんだけども・・・

うおー!!これすご!!これすご!!
いや、あるのは知ってたけどこんな綺麗にまとめてくれてる人がいるなんて・・・!!
というわけでちょっとコピペさせてもらいました・・・(すいません)お気に入りに入れきったらすぐ消しますので!ので!(ここで言っても)
松本憲生   http://www.youtube.com/watch?v=bnmLwYDE0us
磯光雄    http://www.youtube.com/watch?v=maJjq7IBnF0
大平晋也   http://www.youtube.com/watch?v=d3rJCPFqKRI
中村豊    http://www.youtube.com/watch?v=_g3UVuJ7GpY
井上俊之   http://www.youtube.com/watch?v=2uN5Hrt_1mc
中澤一登(チャンプルー)  http://www.youtube.com/watch?v=BD7MLPC_ElM
大張正己   http://www.youtube.com/watch?v=79Ns_R2UK78
岸田隆宏   http://www.youtube.com/watch?v=eEtQSpPdl1w
近藤高光   http://www.youtube.com/watch?v=QYN6IJBxLjs
竹内哲也   http://www.youtube.com/watch?v=EkRcgyJ9FZs
吉成曜    http://www.youtube.com/watch?v=GELrsEZ5Ij0
吉成鋼    http://www.youtube.com/watch?v=QAcW_Xh6XQs
湯浅政明   http://www.youtube.com/watch?v=OkWGNHTp-Dc
馬越嘉彦   http://www.youtube.com/watch?v=xywJNgsoxjo
沖浦啓之   http://www.youtube.com/watch?v=3iPkQpxZqsw
板野サーカス①  http://www.youtube.com/watch?v=hfQ8sAPGKOE
板野サーカス②  http://www.youtube.com/watch?v=eo0XXnPDMis  
板野サーカス③  http://www.youtube.com/watch?v=ViaVzYGwQrU
ちょちょちょ・・・まままじですごいこれ
大平さんのとか、見てたらまじで吐き気がしてきた。動く絵でここまでグロテスクさを表現できるなんて・・・おおお!!
吉成曜さんは鉄人も描いてたんですね!どーりで、あそこだけ妙に良いシーンだった・・・
いやーもうなんかマジで・・・アニメって、SUGEEEEE!!!!

私信:あっぷるへ(H・Nじゃなくてごめん)(だってなんか恥ずかしいんだもん)
昨日はありがとうございました!お疲れのところつき合わせちゃってごめんね!
色々教えてもらって、勉強になりました・・・!!
しかし昨日はありえない熱弁ぶりだったと今さら後悔しています
お互い良い作品観てたくさん良いものを手に入れていきましょう!!
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# by yuzukkoaiko | 2007-01-20 18:09 | 普通の日記

「哀しみのべラドンナ」

ビキニ姿の女の子が乳から勢いよく白液を出す特大フィギアを海外で高く評価されたことで一躍現代アートの寵児となった村上隆がチラシのリコメンドコメントで「エロすぎる」と書いた、アニメラマ第三弾「哀しみのべラドンナ」を見てきました。
・・・エロすぎた
冒頭五分もしないうちにあられもない官能的描写がぼんぼんと!!というか冒頭のあれが一番エロかったんじゃないだろうか・・・!ジャンヌの子宮にずぶずぶと・・・。
しかし前半さんざんエロいわりに後半は普通にドラマが面白く、そんなにエッチな行為もなかったので(90分の間で何かが麻痺したという可能性もある)、エロかったなあという印象もありつつほんっっっとうに面白い映画でした。いや、別にエロいのが悪いというわけではなく、むしろエロスを通して表現できる人間ドラマの可能性につくづく感動しまくっていたわけですが。
ジャンヌのドラマを、フランス革命に見事につなげるラストにはうっすら涙しました。
「千夜一夜物語」は、技術の未熟さがむしろ魅力的な映画でしたが、「哀しみのべラドンナ」は技術のあまりの高さに90分間愕然としまくってしまいました。
30年間アニメ界は何をしていたんだぁ!という気持ちです。

なにはともあれ残すは「クレオパトラ」。12日までに観れるかしら・・・
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# by yuzukkoaiko | 2007-01-09 23:29 | その他アニメ

*(3)

しかし、築60年といえどこのガラス戸は音を立てすぎなんじゃないだろうか。
サザエさんの家のガラス戸だってもうちょっと静かな気がする。
と、人の家にぶつぶつ文句を言いながら、亘は丁寧に戸を閉めた。
美鶴の家は両脇を一戸建ての家に挟まれている。今亘がいる玄関のあたりは、どちらかの家の陰がささっていて肌寒い。これで洗濯物は乾くのかと心配になったが、ベランダだけは四面の家で唯一どこからも陰のささない場所らしい。ついでに、そこからは地形のおかげで家々の間から遠く海が見渡すことが出来る。
「まあ、歩いたってすぐなんだけどな」
そう言って美鶴は笑った。
亘はそのベランダの景色がすぐに気に入った。夕日は、水平線にまっすぐ沈むのではなく、なんだか中途半端に誰か知らない人の家の陰に沈んでいく。水平線も同じく誰か知らない人の家に隠されて直線にはならない。そんな不完全さが、なんだかとても安心する。

めったに誰も使わないという、狭くて急なコンクリートの階段を使って近道をした。
子供の頃は、家の周りにこういう場所をよく探したものだった。ずっと昔に作られた場所で、近年の舗装工事から逃れて生き延びているものの、もはや大半の人はその存在を忘れ去っているような、そんな場所。
亘の実家の周りは近年住民が増え、住宅街が次々できあがり、道路もどんどん綺麗になっている。一昨日、日付で言うと元旦に実家に帰ったときは、あまりに町並みが変わっていて、ほんの少し迷いかけた。どこか名も知らぬ小さな企業の妙に薄汚いプレハブ小屋が何個か建っていた場所は、すっかり舗装されて三階建ての西洋風の家を二軒かまえていた。大きな庭に戦前から建っていそうなほど趣のある立派な家を携えていた地主の土地には、庭の隅にあった掘っ立て小屋の代わりに真新しい家が建っていた。
薄汚いプレハブ小屋も、戦前の匂いがする掘っ立て小屋も、亘は好きだった。その奥に何があるのか、子供の頃からずっと気になっていた。だが、それを知る前に彼らは新しい時代の波にさらわれてしまった。
「俺も、なんか少し寂しいなあと思うことはあるよ。昔遊んでた公園がなくなって、コンビニかなんかになっちゃってな。もうあの頃の俺達が遊んでた場所はなくなっちゃったんだって思うと、やっぱり寂しいよな。」
その後、ルウ伯父さんはビール片手に小さい頃の思い出についてたくさん語った。想像通りやんちゃ坊主だった伯父さんは、その公園のブランコから飛び降りようとして失敗して骨折したり、何を思ったかうんていで頭から地面に突っ込んで三針縫ったり、とにかく生傷が絶えなかったらしい。
「亘は昔っからゲームばっかりしてたもんなあ。骨折とかしたことあるか?」
ルウ伯父さんにゲームの話をされるとなんだか申し訳なくなる。これは小さい頃から今までずっと感じていることで、外で遊んで欲しいという伯父さんらしい希望や、それでもゲームが好きな亘に対して頑張ってそれに関する話題を振る昔の伯父さんの姿を思い出すからだ。
今ではもう大人の男同士として酒を交わす仲になったわけだが、亘は未だにそういう子供臭い記憶を引きずっている部分が捨てきれていないのだ。
「うん、骨折はたぶんない」
だが、このときの亘は別のことが気になっていた。そのせいでそっけない返事になっても、伯父さんは一向に気にする様子も無く骨折の苦労話をし始めた。おじさんは酔っ払うと話が長くなる。
伯父さんの考えていることは、恐らく自分とは違う。伯父さんの持っているのは、所謂ノスタルジー、望郷心である。それは、今亘が抱いている気持ちではない、それだけははっきりしている。

まだ幼かったあの日、亘の「家族」は崩壊した。拠り所としていた概念の崩壊。その後に残ったのは、三谷好子と三谷亘という二人の人間が存在しているという、事実のみだった。
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# by yuzukkoaiko | 2007-01-08 23:16 | ブレイブストーリー

一時休戦

せっかく変な散文書き始めたんだから書き終わるまで普通の文章は載せないようにと思いましたが、どうしても叫びたくてあがってきました。
ピアノの森映画化決定ってマジですカーーーーーーーーーーーーー!!!!!
あわわわわわわ・・・ももも、もうなんかもうすっげえ嬉しいっすよすっげえ嬉しいっす!!!!
何が嬉しいって監督が小島正幸監督ですよ!!!!!!!!!MONSTERもそうだけど、何より!何より!花田少年史っすよ!!!!だはぁーもう嬉しすぎる嬉しすぎる・・・!!!!!
マジでありがとうマッドハウスマジでありがとうマッドハウス様様様~~!!!
ししししかも全国ロードショーってマジですか・・・!?!?!?
うわぁもうなんか想像しただけで涙出る・・・うわーん、嬉しいよー・・・・!!!!!

2007年はこれ以外にも楽しみな映画がたくさん!!!
まずは3月31日公開の鉄人っ!!!!!ざざざ残月ー!!!!!残月だよー!!!
しかし映画化って聞いてからかれこれ二年は経ってると思います、マジで公開できてよかったね今川監督・・・。ほんと一時期はどうなることかと・・・うわーん嬉しい!!!
そして原恵一監督の新作映画っっ!!!!!いやーもうお久しぶりだよっ!!まだ全然詳しい情報がわからないのであれですが、絶対素敵な作品を作ってくださっていると信じています。
あとフロッグマンショーの劇場版も見にいこうかと思います(笑)蛙男は風刺っぽい内容の方が好きなので、そういうのだといいなあ。映画だから規制もゆるいだろうしね!まあゆるゆると楽しみにしています。
あぁあと忘れてたけど(ごめんなさい)ジーニアス!!!ジーニアス楽しみ!!!平松さんの映像どんなかなあ・・・フリクリみたいだといいなあ!まあ4℃の作品にはずれは無いのでまったく心配していません。

映画ついでに2006年映画館で観たアニメ映画をまとめてみる。
・ゾロリケロロ
・ドラえもん のび竜2006
・クレしん
・ディープ・イマジネーション
・MIND GAME
・NARUTO 
・ブレイブ
・ゲド
・時をかける少女
・パプリカ
・妄想代理人(映画じゃないけど映画館で観たので)
・千夜一夜物語
・鉄コン
うひゃー充実してるなあ!
マイナー所だとやっぱりディープイマジネーション。映画館で観れて良かった。
NARUTOも都留ワールド全開で私は好きです。これからもどんどん女々しい・・・いや、センチメンタルなナルトを演出していってください。(ごめんなさいもっと真面目に応援してます)

あ、31日に冬コミ行ってきてあまりに面白いことばっかり起こったので落ち着いたらなんか文章にしようとおもったんだけど日に日に面倒くさくなるので(笑)、とりあえず戦利品リストだけアップ。
・ガイナックスアニメーター本
・すしおさん個人誌
・個人製作アニメ作家さんによる個人製作アニメのHOWTO本
・その人の個人製作アニメの入ったDVD
・okamaさんのイラスト集
・月面兎兵器ミーナの設定資料集
・同じくミーナのクリアファイル
ミーナの買い物が思いのほか多くなった(笑)でもokamaさんの絵の入ったものはずっと欲しかったので良かった!!
すしおさんとガイナアニメーター本がものすごいです。私の中に黒船がやってきたってなもんです。ぶっちゃけ毎日見てます。

新年だというのに去年の年末のことばかり書いてますがまだまだ書きます。ほら、新年の挨拶とかはさ、亘たちにやってもらえばさ、いいじゃん・・・(痛い)

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似たような内容なので追記。
「電脳コイル」って今年の春からだったのかー!!!
今年の春はグレンラガンと電脳コイルがスタート・・・・!!!ななななんという贅沢さっ!!!
あと大江戸ロケットもこの春???
前田監督映画作ってるとかうっすら聞いたけど本当かなぁ・・・細田さんと時期かぶらないといいけどなぁ。というかゴンゾと細田さんうまくやっていけるだろうか。(お前が心配せんでも)
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# by yuzukkoaiko | 2007-01-07 23:55 | その他アニメ