カテゴリ:細田守・「時をかける少女」( 20 )

アニスタイベント

11時過ぎに終了(はええよ・・・はええよ・・・)。
その後深夜の新宿をふらふら(あぶねえよ・・・あぶねえよ・・・)。
色々悩んだ末西新宿のサイゼリヤへ(あんしんだ、あんしんだ)。
12時入店、5時までひたすら絵を描いて時間をつぶす。
レシートの裏に

・・・・なにかが間違っている・・・
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by yuzukkoaiko | 2007-05-14 09:27 | 細田守・「時をかける少女」

*(千昭)

「ありがとうございましたー」
自動ドアがかすかな電気音と共に閉まる。
商店街の一角にある小さな書店の前に、間宮千昭は立っていた。
店から出たとたん、初夏独特の湿気の多い空気に囲まれ目をしかめる。
しかも今の時間は日中、一番陽の高い正午。
学生であるはずの彼がなぜこの時間に商店街のど真ん中に立っているのかというと、テストが終わり、今日から午前中授業になったからだ。

「やったあ、明日から午前中授業だって!野球しまくれるねえ」
HRが終わり、次々とクラスメイトが部活動へと急ぐなか、真琴はのんびりと振り返り千昭と功介に満面の笑みでそう言った。
だが、その喜びもつかの間。
「おい紺野、ちょっと来い」
「・・・千昭よんでるよ」
「はぁ?なんでおれ」
「わったし今日は魔女おばさんのとこに行くから急いでるんだ!代わりに話聞いておいて!」
「だからなんで俺なんだよ!先生、真琴が逃げるぞ!」
「紺野ぉ。逃げてもこの点数は変わらないぞ?」
と、黒い教師用のファイルから、白いプリントとちらつかせた。
「あぁあ!!せ、せんせえ!!」
人の少なくなった教室に、真琴の絶叫が響いた。

「どうする、キャッチボールだけでもするか」
「冗談」
横ではテニスボールの跳ねる音が心地よく響いている。
男二人、微妙な距離感で校門を出ると、功介は図書館へ行くと言っていつもと反対方向へ向かった。
一人校門のわきに残され、なんだか突然所在無くなった千昭は、真琴のいるであろう補習用の多目的室の窓に目をやった。
この教室に彼女が世話になるのももう何度目かなので、とうとう外からでも教室の場所がわかるようになってしまった。千昭がこの時代に来たのがこの春なので、相当の利用頻度ということになる。思わず小さく苦笑してしまった。
前回は先生が来るまで功介と二人でつきっきりで教えていた。そのときの真琴のせっぱつまった表情を思い出した。
ごそごそと無駄にでかい鞄をあさり、奥のほうに入っている財布を取り出し、中身を確認する。
今日もまた福島先生にしごかれるであろう彼女に、ジュースでも差し入れてやろうか。
それにしても、今日はいつもより財布に入れている現金が多いのは何故だろう。
「あ、そうだよ」
すぐに思い出した。今日は本屋へ行こうと思ったのだ。

「旅行」のジャンルの本棚には、雑誌「るるべ」が大半を占め、後は地元の観光案内本、「地球の歩き方」の少々古い版の物が並んでいる。
各「るるべ」の表紙には、キタは北海道ミナミは沖縄まで、日本の主な地域の名称が並んでいる。千昭が探しているのはこれではない。
だが、この本棚には「るるべ」以外にそれらしい本が無い。
10分ほどかけて隅々まで目を凝らして探してみたが、どうしても見つからない。
(あっちの時代だったら)
もっと簡単に見つかるのに。全てがデータ化された千昭の時代には、全国の本屋の最新蔵書リストがインターネットで簡単に見ることができる。
店員さんに聞いてみようかとも思ったが、前回、参考書を探しに来たときのことを思い出した。店員さんも、店内全ての商品を把握しているわけではないのだと知り、がっかりしてしまったのだ。
(・・・あっちの時代だったら?)
だからなんだと言うのだ。あの時代、あの未来の時代は-・・・・
「あ、ごめんなさい」
突然の声に一瞬肩が震えた。振り返ると、誰かがすぐ後ろをゆっくり歩いていくのが見えた。この書店は狭いので、きっと鞄同士がぶつかってしまったのだろう。
「すいません」
きっと聞こえないであろう小さな声と、見えないであろう小さな会釈を返した。
とりあえずもう一度探してみよう。ここになければ電車に乗って、大きな書店のある駅で降りれば良い。この時代の、乗車率がやけに高い電車には乗りなれていないが、それでも千昭は本が欲しかった。

「あ、あの、こんにちは、あの・・・」
先ほどの声がまた聞こえてきた。誰に言っているのかとぼんやり聞いていたが、それは自分に対するものだと言うことが数回目でやっとわかった。
「あ、早川サン」
顔を上げると、早川友梨が真っ赤な顔をして立っていた。
名前を言うと、彼女は明らかに嬉しそうな笑顔になり、かつその笑顔を必死に隠すように口を動かした。
「あ、あの、今日、真琴は?」
「あいつ補習だって。何、なんかあいつに用?」
「え、いえ、そういうわけじゃないんですけど」
「たぶんまだやってると思うよ」
「あ、そうなんだ。ありがとう」
「うん」
そう言うと、千昭はまた本棚に目線を戻した。
「あの、ここ、よく来る・・・来るんですか?」
「ううん、今日が二回目」
「そうなんだ。そうですよね、帰り道反対方向だもんね」
「うん、あれ、何で知ってるの」
「あ、ま、真琴に聞いて」
「そっか」
「私ここ帰り道に通るから、よく使うんです」
「ふうん」
「旅行の本」
「え?」
「旅行の本、探してるんですか?」
「・・・・・・」
一瞬、言おうか迷った。なんだか妙に恥ずかしくなってしまったのだ。
「・・・いや、探してないよ」
目をそらして、そう言ってしまった。
「そ、そうですよね・・・・!」
なんだか妙な声質の早川友梨の声が、小さな本屋に響いた。
そのことにも動揺したのか、目線まで泳ぎだした。
「ごめんね何か、余計なこと言って」
「あ・・・え?」
「それじゃ、真琴によろしく言っておいてください」
と、わたわたと鞄を持ち直したり、スカートのすそを撫でたりと急がしそうにしながら、早川友梨は妙な仕草で出口に向かって歩き出した。
「早川サン、ちょっと待って」
小声で千昭がそう言うが早いか、彼女の鞄がどこかにぶつかり、本が数冊床に落ちてしまった。
レジの目の前にある、新刊の文庫本を置いたりするような、目立つ本棚だ。
「ごめんなさい」
「あぁ、いいよ。ごめんね」
先日千昭の参考書を探した若い店員さんではなく、年をとった白髪の目立つおじさんが、のんびりとカウンター越しに友梨に言った。顔なじみらしく、本を拾う彼女となにか会話をしている。
この人に聞けば、わかるかもしれない。そう千昭が思ったとき、友梨の手元の本に目が行った。









ちょっと一旦送信します
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by yuzukkoaiko | 2007-02-15 19:10 | 細田守・「時をかける少女」

文化庁メディア芸術祭

本当に嬉しい。
他の賞はよく知らないけど、この文化庁の賞については最近よく調べていた。
きっかけは原さんが受賞したオトナ帝国で、過去をさかのぼってみると「失踪日記」やら「桜の国」やら、ジャンルを問わず素晴らしい作品に賞を与えている。
かつ、HPにある受賞者へのインタビューは非常に内容が良く、この芸術祭に関わるスタッフの教養の深さを感じられた。
その、今年度文化庁メディア芸術祭の、アニメーション部門の大賞が、発表された。

http://plaza.bunka.go.jp/festival/sakuhin/sakuhin/anime01.html
時をかける少女。

冗談ではなく、涙が出てきた。
私はこういう瞬間を待っていた。
細田守という、あの、とてつもなく素敵なあの人が作り出した世界が、とうとうここで認められた。

正直言って、心配だった。
今回この映画が成功したことで広く認められた細田守だが、この人気が普通のアニメファンのものになってしまわないか心配だった。
受賞作品の時かけの隣に涼宮ハルヒがあるというのが本当に不自然なような気がした。
別にハルヒが悪いとかアニメファンが悪いということではない。
細田守には、戦後アニメーション史を塗り替えるほどのセンスと才能がある。
メディアミックスに阿らない演出、どの作品にも共通するテーマ。
彼の作り出す世界はアニメでも映画でもない。細田守の世界の凝縮形なのだ。
このような形で作品を生み出すことが出来るのは、現在本当に数少ない。
細田守、押井守、そして宮崎駿・・・私が思うところ、この三人ぐらいなものだ。
押井守はいろいろあるのでここでは置いておき、宮崎駿に注目したい。
もはや宮崎駿の影響力はアニメファンだけではなく、日本全国を飛び越え、世界へ向かっている。
宮崎氏は、アニメーションが映画として表現たりうるということを証明し、世間にアニメの扉を広く開いた。
それは手塚治虫氏ですら完全にはなしえなかったことだ。
だが宮崎氏の作品は近年、その扉を閉ざしつつある。
それは、世間とアニメーションの世界がいつの日か、完全に切り離されてしまうということなのではないかと、私は勝手に危惧していたのだ。
そして同時に、この状況を細田守なら変えることが出来る、と、ほんとにひそかに考えていた。

ここで重要なのは、細田守をいかにプロモーションしていくかということである。





ちょっと時間が無いので書き途中ですがUP!
もうとにかく本当に受賞が嬉しいという話しです。
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by yuzukkoaiko | 2006-12-16 01:23 | 細田守・「時をかける少女」

マモタンの愛称はあながち間違ってはいなかった

時かけ公式ブログの細田監督が可愛すぎる。
あぁんもうなんだよ・・・すっげえたのしそうじゃねえか・・・
一年前は「放送作家が~ジブリが~」ってゆってたやんか!むおぉ・・・
いやいや、嬉しいことです。


というわけで舞台は本日初日を迎えました。
情報送るとかなんとか言ってうだうだしててごめんね、まっさ!(突然私信)(読んでるかなここ・・・?)
ここに書いておくので、もし都合が合うようなら是非来てください!嘘です、絶対来てください!(読んでるかなここ)
ここ読んでくれたら携帯かパソコンにメールくれると嬉しい・・・(読んでるか以下略)


「ニライカナイの波」
~カチャーシーぬハイビスカスを越えて今、ニライカナイへ~
作・演出: 牧 原 一 義
場 所:シアターVアカサカ
日 時:2006年12月12日(火)~17日(日)
料金:2500円(通常3000円のところ友情割引で・笑)

12(火) 13(水) 14(木) 15(金)19:00~
16(土) 14:00~、19:00~
17(日)  14:00~
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by yuzukkoaiko | 2006-12-13 01:43 | 細田守・「時をかける少女」

時かけDVD

来年春発売決定!おめでとうっ!!
・・・・とはいえ、なんだかちょっと、というかかなり寂しい気持ちが止まらない。
もう時かけが映画館で体験できないっていうのはかなり寂しい。
オマツリ二回しか観なかったことに死ぬほど後悔したから、時かけはたぶんそろそろ10回ぐらい映画館で観ているのではないかというほど観にいってます。
映画は体験なのだ!

今から特典は何なのかすっごい楽しみ!
イメージボードとかどうでしょうか。・・・誰が描いたんだ?
ブレイブと違って製作中はメイキングなんか作っている余裕がほんっっっとうに無かったそうだから、まぁあんまり期待はしていませんよv
やっぱり細田さんと誰かの対談とかが濃厚だろうな。筒井さんか。
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by yuzukkoaiko | 2006-12-10 22:28 | 細田守・「時をかける少女」

シッチェスシッテス!?

時かけシッチェス国際映画祭受賞おめでとうございますっ!!!!!

時だけでなく映画界をもかけぬける、細田守。
あぁ・・・なんてことだ!!
てかほんとこれから先が楽しみであり不安でもある・・・
こんな若いうちから才能あふれててこの先どうなっちゃうの、みたいな。
関係ないけど細田さんリリシュのすべてみたいな映画撮らないかなぁ。
撮らないだろうなぁ。でも撮ってほしいなぁ。

そしてゾロリに梅芝吉田が単発で帰ってくるという噂を聞いたんですが。
ナンジャソラー!!!
と、とりあえず不安ながらも楽しみにして・・・おりまする・・・よっ!!
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by yuzukkoaiko | 2006-10-16 00:06 | 細田守・「時をかける少女」

細田守監督版 時をかける少女

この映画が私にとって何たるかはまだ決められない、というか決めるべきではない。
細田監督の世界というのは、受け取った人それぞれの世界に変身できる柔軟性がある。
それは、過去の作品がどれも東映の作品で、誰かの固定概念に縛られてしまう前に真っ先に子供達へ届けられたものだったからかもしれない。

だからかしらないけど、パンフレットに評論家やら有名大学卒業の人のコメントとか寄せられてると、なんだかなぁという気分になります。
初日にテアトル新宿に見にいきましたけど、客層が今までと全然ちがくて。
デジモンもワンピも、絶対親子連れとかがいて、そういう人たちでもすごく楽しんで見ている姿が印象的だったので・・・それがない細田守の映画、というのはちょっと不思議な気分がした。
時かけブログなんか見てると、ほんと細田ファン必見!てなもんで書いてるし、広報も大分そういう雰囲気でやってるところあるけど、私はもっともっと一般層へのアピールをしてほしかった。
というか、出来上がった映画があまりにも素敵で、素晴らしいとかなんとかいうより何より素敵で、もっともっとたくさんの人に見てもらいたいと切実に思うんです。
時かけに出会うことで、自分の見ている世界が変わる人がもっともっとたくさん増えるといいのにって思うんです。
この幸せを、もっと多くの人に味わってもらいたいって思うんです。
たぶんこういう気持ちが、ものをつくるっていうことの原点・・なんだろうなぁなんて。

とうぶんひっこみます。
今度浮上したときは、少しぐらい読んだ人が時かけ観たくなるような宣伝効果を持った文章かけるように自分の中で落ち着けておきます。
とりあえず今のところ思い出すと涙しか出ない。
どうしようもない感情がぐわっと持ち上がってきて、泣きたくなる。
いっけぇー!って、叫びたくなる。
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by yuzukkoaiko | 2006-07-18 10:51 | 細田守・「時をかける少女」

とうとう。とうとう!

とうとう公開だーあぁー!!!!!

もう手放しに楽しみ!!安心して楽しみにしてます!!!
ほんと、映画ってこういうもんだなぁとつくづく思います。
特別な空間。大切な時間。
昨日ルカリオの映画観てたら、つくづく思いました。
あの頃はほんと、映画を楽しんで見てたよー

あの頃の気持ちを思い出そうと思います。
技術とか何とか、いろいろ学ぶのも大事だけど、やっぱり手放しに映画との時間を楽しむっていうのが一番大事だって気付いたから。

なので明日は舞台挨拶は行きません。細田監督には会いたいけど・・・。
べ、別に早起きするのが嫌だとか、女優・俳優陣のファンとブッキングするのが怖いとかいうんじゃないんです!
ただ単に、私は私の時間で時をかけたい、それだけなんです!

いやでもほんと、最近の自分は色々と良くない方向に流れているので、修正しなければと思います。
過去から逃げるんじゃなくて・・・受け止めて、進む強さを手に入れたい。
細田監督みたいに。
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by yuzukkoaiko | 2006-07-15 00:36 | 細田守・「時をかける少女」

最低三回はタイムリープ!って。

いいねぇいいねぇ。いいとこつくよ。
正直言ってあのポスター盗みたいぐらいほしかったもん。
いくら出しても買いますよ。もう初日に三回観るとか余裕でやりますよへへん。

あーあぁ、おっかねなーい!!!(練馬大根風)
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by yuzukkoaiko | 2006-07-10 23:52 | 細田守・「時をかける少女」

うあぁ

明日はとうとう細田守のイベントだ。
今から小便ちびりそうだ。
今ロフトプラスワンの地図調べたんだけどさ、あそこってめちゃめちゃ歌舞伎町じゃん。
今から小便ちびりそうだ。
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by yuzukkoaiko | 2006-07-08 22:12 | 細田守・「時をかける少女」